新入会員紹介

入会のご挨拶

ぼっち猫

 このたび、日本推理作家協会に加入させていただきました、ぼっち猫と申します。入会を許可し、推薦してくださった佐藤青南先生と和泉桂先生、対応してくださった事務局の皆さま、本当にありがとうございます。
 名前について「なぜぼっち猫なの」と聞かれることがよくあります。実はこれ、元々はSNSのサムネイルとして使っていた猫画像由来のものです。ぼっち猫! って雰囲気だったんです。今のサムネイルは変わっていますが、私自身ソロ活好きかつ自由を愛する性格で気に入っていたため、そのまま使うことにしました(笑)
 小説に関しては、異世界ファンタジーや冒険もの、スローライフ、グルメものが好きで、中学生くらいから趣味で書いていました。そして三年ほど前、カクヨムでプロを目指して投稿を開始し、今年二〇二三年に『楽しくお仕事in異世界』中編コンテストで優秀賞を受賞。同年十月に、おかげさまで作家デビューを果たすことができました。
 私は昔から日常の中に潜む(潜んでいるかもしれない)ファンタジーを妄想するのが大好きで、見知らぬ土地を求めて小さな旅をする人でした。道もろくに分からない中で大学から家まで歩いて帰ってみたり、そこらへんのバスや電車で意味もなく終点まで行ってみたり、いつもと違う道を通ってみたり……。この時に感じる、脳内マップが拡張されていくような、視界が開けていくような感覚が大好きなのです。新しく気になるお店を発見したり、思わぬ美しい光景に出会えたりしたときなんかは、もうワクワクが止まりません。
 それと同じ感覚で、幼少期から物語というものが大好きでした。本は私にとって、まだ知らない世界への扉です。しかも、現実では味わえないような世界が見られるとっておきの扉。海の中や雲の上に街があったり、地下に秘密組織のアジトがあったり、本の中へ入り込んで冒険したり、魔法や不可思議な現象が存在していたり。そしてもう一つ、そんな特別な世界で食べるごはんはどれだけの幸せをくれるだろう? とも考えました。そんなことを妄想していると、物語の世界へ溶け込みたくてたまらなくなるのです。幼いころ、『となりのトトロ』の世界に行きたくて、でも行けなくて、ベッドで一人泣いた記憶もあります(笑)
 そんな現実や物語を体験していくうちに、「こうだったらいいのに」「もっとこんな世界が見たい」「きっとここはこうなっているに違いない」と、どんどん横道に逸れていくこともあります。それが、私が小説を書き始めたきっかけです。自分の頭の中にふわっと存在する世界を文字として記録することで、その世界を見られる形で存在させたかった、溶け込めないからこそ、いつでも何度でも行ける場所にしたかった、という感じでしょうか。
 その「書いて残せば、何回だって楽しめる!」という気持ちは、今も変わることなく私の執筆の原動力となっています。カクヨム上に投稿している小説も、カドカワBOOKS様から出版させていただいた「転生してラスボスになったけど、ダンジョンで料理屋はじめます」も、すべて私の旅と出会いの記録(妄想)です。
 作家になれたら日本推理作家協会に入会するぞ!(なんかかっこいい!)という漠然とした憧れで挑み(ごめんなさい)、作家になって入会を果たしたのですが、実は推理小説と呼べるものはまだ書いたことがありません。上記のとおり、これまではどちらかというとファンタジーや魔法の世界に生きてきた人間です。ですが謎解きや脱出ゲームは大好きで、そうした要素を取り入れた作品を書いてみたい、と現在レベル上げを目論みつつ挑んでおります。
 作家としてはまだまだ駆け出しですが、これからもたくさんの旅をして、そこで見たたくさんのものを形に残せるといいなと思っています。そして、生み出した世界を少しでも多くの方に楽しんでいただけるよう、作家としても精進してまいります。本業もフリーランスで地方におり、人との交流が少ない中過ごしていることもあって、いつかは交流会などで日本推理作家協会に所属している作家さんともお会いしてみたい……。最後に、改めて日本推理作家協会の仲間として加えていただきありがとうございます。若輩者ではありますが、よろしくお願いいたします。