第六十二回江戸川乱歩賞候補作品決定

 平成二十八年度の第六十二回江戸川乱歩賞の予選委員会は、去る四月五日(火)午後七時より、講談社会議室で行われた。
 出席者は石井千湖、円堂都司昭、川出正樹、末國善己、羽住典子、三橋暁、吉野仁の各予選委員。協会から薬丸岳理事が立会い、講談社関係者が列席した。
 本年一月末の締切までに到着した応募総数は三三八編。これを各予選委員が分担して下読みした結果、二次予選通過作品として二二編が残った。
 予選委員会では、この二二編について慎重な討議を重ねた結果、次の四編を選出、選考委員のもとに回付することになった。

(候補作)
「ラリックの天球儀」 光月 涼那
「QJKJQ」 犬胤 究
「キャパの遺言」 十河 進
「(仮)ヴィラ・アーク 設計趣旨 VILLA ARC(tentative)」 家原 英生

 なお、本選考会の選考委員は、有栖川有栖、池井戸潤、今野敏、辻村深月、湊かなえの五氏で、五月十六日(月)午後四時より帝国ホテルにて行われる。