ソフトボール

第六十九回親睦ソフトボール

伊東潤

 10月13日、抜けるような青空の下、3カ月ぶりにソフトボールが行われた。
 今年は諸事情から9月の会がなくなったため、6月23日以来の開催となった。それもあってか、ミステリーズの面々は気合十分だったが、対するエディターズは頭数が足りず、結局、混合チームでの対戦となった。そのためスコアブックをつけられず、この日は非公式戦となってしまった。
 第1試合は華々しい打ち合いが展開され、13対13の引き分けに終わった。ちなみにスコアブックがないので誰がどう打って、どういう展開だったのか、さっぱり分からないが、自分のことだけは覚えている。
 私はスイッチヒッターなのだが、この試合で、左右打席で1本ずつホームランを放った。さすがに、同一試合での左右打席ホームランは、これが初めてだったので、内心、うれしかった。
 ここで「伊東さん、左右打席でホームランですね。すげえなあ」と言ってくれる編集がいたら、座布団を3枚ぐらい上げてもよかったのだが、それに気づくほど気の利いた編集は、あいにくいなかったようだ。
 第2試合も行われたが、スコアは覚えていない。
 結局、この日の個人成績は、8打数6安打2本塁打10打点だったが、公式記録には反映されないので少し残念だった(年間MVPと打撃3部門のトップは、翌年の新年会で表彰される)。
 それにしても、御年71歳の逢坂剛御大の活躍は凄い。私は推協ソフトに5年前から参加しているが、逢坂氏は衰えるどころか進化している。打撃面では例年5割以上は当たり前で(昨シーズンは打率.752)、守備面でもエラーは極めて少ない。年間を通して活躍し、打撃タイトル3部門のいずれかを必ず獲得していく。
 今年の春に行われた将棋連盟との野球試合でも、7回を投げ切っただけでなく3本もヒットを放ったのだから恐れ入る。
 老いない秘訣は何なのか、一度、聞こうと思っているのだが、聞いても煙に巻かれるのが落ちだろう。
 11/3~4には、修善寺の「中伊豆ホテルワイナリーヒル」で1泊2日の合宿が行われた。試合のレポートは別途、誰かにやってもらうが、素晴らしい環境の中でソフトボールができるので、この合宿の満足度は高い。昼は思いっきり汗をかき、夜はBBQを楽しむという趣向で、充実した2日間を過ごせた。
 今年も天気は良好で(ここ5年間、雨天中止はない)、実に30人もの参加者があった。
ソフトボールは実に楽しい。今年で私も5シーズン目になるが、開催日は、どんなに忙しくても参加するようにしている。
 現在、参加メンバーの高齢化が進み、このままではゲートボール部への転進を余儀なくされそうなので、われこそはと思う方は、ぜひ参加してほしい。