第六十一回江戸川乱歩賞候補作品決定

 平成二十七年度の第六十一回江戸川乱歩賞の予選委員会は、去る四月三日(金)午後四時より、講談社会議室で行われた。
 出席者は石井千湖、円堂都司昭、川出正樹、末國善己、羽住典子、三橋暁、吉野仁の各予選委員。協会から薬丸岳理事が立会い、講談社関係者が列席した。
 本年一月末の締切までに到着した応募総数は三一六編。これを各予選委員が分担して下読みした結果、二次予選通過作品として二二編が残った。
 予選委員会では、この二二編について慎重な討議を重ねた結果、次の五編を選出、選考委員のもとに回付することになった。

(候補作)
「道徳の時間」  檎 克比朗
「白碑」  拓見 享
「強き者よ、汝の名は女なり」  春畑 行成
「セイレーンの慟哭」  一ツ木 佑輔
「反魂」  和久井 清水

 なお、本選考会の選考委員は有栖川有栖、池井戸潤、石田衣良、今野敏、辻村深月の五氏で、五月十八日(月)午後四時より帝国ホテルにて行われる。