日本推理作家協会会報

会員・柴野拓美氏死去

 

 会員の柴野拓美氏が一月十六日、肺炎のため亡くなられた。八十三歳。柴野氏は一九二六年石川県生まれ。一九五七年に日本初のSF同人誌「宇宙塵」を創刊。同誌からは小松左京、筒井康隆、眉村卓などの各氏をはじめとする多くのSF作家が巣立っていった。日本SF界の黎明期を支えるとともに、その後の発展に寄与した。一九六二年には日本SF大会を発足させ、SF界のまとめ役としても活躍、日本SFファンダムの父とも呼ばれた。
 小隅黎名義でE・Eスミスの「レンズマン・シリーズ」、J・P・ホーガン「造物主の選択」など海外SFの翻訳も多数ある。十九日に行われた葬儀・告別式に際して、供花にて協会よりの弔意を表した。