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このたび日本推理作家協会への入会を認めていただきました、三田誠と申します。よろしくお願いします。
富士見ミステリー文庫や角川スニーカーといった十代向けの『ライトノベル』レーベルで書いている若輩です。
小説家である前に、どうしようもなく、ずっぽりとゲーマーであったりします。
ファミコンやプレイステーションといったコンピュータゲームはもちろんですが、とりわけ熱をあげたのがカードゲームやボードゲーム、そしてテーブルトークロールプレイングゲーム――TRPG。
福笑いや人生ゲーム、UNOやコントラクトブリッジの系譜にあたる、『電源なしのゲーム』たちです。
モノポリーという成りあがりゲームで、父やその友人にこてんぱんにされたのが幼稚園時代。リスクという戦争ゲームで愛する国を滅ぼされたのが小学生時代。トランプゲーム『BLACK MARIA』で母や妹に裏切られたのが中学生時代。
自分の過去をだとっていくと、どの時代にもまず一番にゲームが湧いてきます。
なにしろ、小説家へ僕を後押ししたのも、このゲームたち。
『ダンジョンズ&ドラゴンズ』といえば、お知りの方もいるでしょうか。今年のアカデミー賞をとった『ロード・オブ・ザ・リング』(偏狭かもしれませんが僕はリングズでないことが納得できません。「数ある指輪の王」でないと意味が通らないじゃないですか)。その原作である指輪物語に題材をとった名作ゲームです。
プレイヤーは、ひとりひとりがアラゴルンのごとき戦士、ガンダルフのごとき魔法使いとなって、宝箱や名誉を求め、怪物たちの待ちうける迷宮(ダンジョン)へと突入します。ドラゴンクエストをサイコロと鉛筆で遊ぶゲームといえば分かりやすいでしょうか。
高校時代と大学時代、僕と友人たちはこのゲームに熱狂しました。
昼休みの教室で、放課後の図書室で、休日の公民館で、ときに百戦錬磨の戦士となって、ときに隕石をも操る魔法使いとなって、何度となく迷宮へもぐり、怪物たちと戦い、あるいは勝利し、あるいは敗れ、幾百という『物語』を体験してきました。二十面体のおかしなダイスを剣として、ぺらぺらのルーズリーフに書かれたドラゴンを打ち破った青春時代です。
この楽しさをもっと別の形でも表現してみたい――。
そんな思いを抱えてしばらくした頃、僕はグループSNEというゲーム会社に入り、そこで小説を執筆する機会をいただきました。
ゲームの内にあった、スリル、どんでん返し、思考戦、怒涛の展開。
そのエッセンスを小説で読者の皆さんにお伝えできれば、と考えております。
未熟者ですが、今後ともよろしくお願いいたします。
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